子宮体癌サバイバー 🍀ともこの記録🍀

子宮体癌(漿液性腺癌)で闘病中の記録です

健康番組で取り上げられたポリアミンを調べてみたら、、

テレビの健康番組でポリアミンが取り上げられていて、その抗炎症作用によるアンチエイジング効果やポリアミンを増やす食べ物などが放映されて、ちょっと興味がわいてきて少し調べてみました。

 

ポリアミンとは、細胞が増殖するのに必ず必要な物質で、細胞内で作られます。ポリアミンがないと細胞は増殖できず個体は成長できません。また、加齢に伴って体内のポリアミンは減っていきます。

代表的なポリアミンは、スペルミン(Spermine) とスペルミジン(Spermidine)です。

 

マウスの実験で高ポリアミン食を与えられたマウスはそうでないマウスに比べて毛並も良く寿命も延びていました。

ポリアミンは細胞内、特に増殖の活発な細胞内で合成されます。細胞は周囲のポリアミンを容易に細胞内に取り込むことができます。そして食物中に含まれるポリアミンや腸内細菌が合成するポリアミンが体内への重要な供給源となっています。

番組では、納豆やキノコ類にポリアミンが多く含まれていて、毎日食べると血中のポリアミン濃度が上昇する事が検証されました。

大豆などの豆類やナッツ類、胚芽、貝類、内臓を含めた状態での魚類、発酵食品などがポリアミン濃度の高い食物で、反対に、牛乳、精白した 穀物、芋類などはポリアミン濃度が低値です。

生活習慣病予防との関係が指摘されている地中海食は高ポリフェノール食であることが知られていますが、同時に高ポリアミン食でもあります。

 

アンチエイジング物質として良い事づくめのようですが、実は癌患者さんはポリアミン濃度が上昇しています。

癌細胞にももちろんポリアミンは必要ですし、癌細胞自体がとても増殖が早い細胞なのでポリアミンの合成能も亢進していて、どんどんポリアミンが作られています。

ポリアミン濃度が高い癌患者は癌の進行が早く生存期間が短縮するということも数多く報告されています。

そして癌の完全切除後や治療後にはポリアミン濃度も減ってます。

しかし、正常細胞においてはアンチエイジング効果や長寿効果があり、ポリアミンが癌を誘発するという報告は見当たらないようです。

 

また、癌細胞自体がポリアミンの量を調節していて、ポリアミンが増えすぎると癌の細胞死が誘導されるとの報告もあります。

 

…という事で、まだわからない事が多くあるようです😓😓

 

と言う事は、癌の存在がわかっている人にはあえて高ポリアミン食は必要ないのでは?というか、癌細胞が成長するかも⁈

あかんヤツやん!😱😱

 

実際に前立腺癌患者に低ポリアミン食の食事療法をしたところ効果が認められたとの報告もあるようです😓

まだまだ研究段階のようです。

 

テレビでは毎日のように健康番組が放映されており、テレビで取り上げられた食材は次の日にはスーパーから無くなります。

確かに間違った事は言ってないのですが、それは一方向からの見方でしかない。

これさえ食べれば若返る!なんてものはありえないと思います。テレビではとても分かり易く面白おかしく放映されていて、それはそれで勉強になるのですが、振り回されてはいけないと思います。

 

この番組では十数人の被験者の御婦人方が参加されていて、血中ポリアミン濃度の高い順に並んでいました。

上位の方達は若いと言われてとても嬉しそうでしたが、血中ポリアミン濃度が癌由来のものでない事を祈ります。